基礎ボイトレ -発声練習:ロングトーンでの響き-鼻腔の響かせ方の練習方法も紹介

ボイトレ練習
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前回の記事ではリップトリルによって適切な呼吸量にして安定した歌声を出す練習を紹介しました。音程を安定させる効果もあるので、まだ見てない方は確認してください。

今回はロングトーンで発声練習を行い、いい声に聞こえる響きを高める練習を紹介します。

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声の響き

以前の基礎知識で声の響きについて紹介しました。

この記事の中で、響きを高めるための方法も紹介しました。

  • 口の中を開ける(口自体でなく内部)
  • 軟口蓋を挙げる(欠伸で喉ちんこを上げる)
  • 喉仏を下げる
  • 鼻腔に響かせる

詳細は先ほどの記事の内容を確認してください。

これらの方法を組み合わせながら、ロングトーンで発声して響きを良くしていきます。

ロングトーン

最も楽に発声できる音程で「アーーー」と発声します。男性ならC4前後、女性ならF4前後の音程だと思います。

単音

ロングトーンを出しながら、先ほどの響きの良くなる方法を実践しながら良い声に聞こえるポイントを探っていってください。鼻腔に響かせるのは少し難しいので、後で説明します。

最初は個別に試していき、最終的に全てを組み合わせていきます。

次に以下のことを試していきます。

  • 音程を変えていく
  • 他の母音でロングトーンを発声する

楽に発声できる音域でいろいろ試してください。

ロングトーンの母音の変化

先ほどは「アー」や「イー」で伸ばしましたが、母音を連結させて発声します。

アーエーイーオーウー」です。

この順序には意味があります。ある程度口の形が似ている母音をつないでいるので、この順序が望ましいです。

メロディーつき

「ドーレーミーファーソーファーミーレードーーーー」の音程で、一つの母音で発声します。

このとき、以下のことに気をつけます。

  • 音程の区切りは明確に変化させる
  • ただし、音程の区切りで発声が途切れないようにする

音程は明確に変化させるけど、音と音は無音にさせずにつなげます。素早く切り替えるイメージです。

他の母音や異なる音程でも行ってください。

鼻腔の響かせ方の練習

鼻腔の響かせ方は少し難しいというか、明確にこうすれば響くという手段がありません。声帯で振動した声をうまく鼻腔へ導くように喉や口周辺の筋肉を動かしますが、どの筋肉が作用するのか明確ではありません。

鼻腔に響くと鼻の骨に手を当てたときにしっかりとした振動を感じます。

以下の手順で鼻腔が響くように練習してください。

  1. 鼻の骨に手を当てる
  2. ハミングを出す(唇を閉じたMの発音です)
  3. 手に振動が感じられるように声の出し方を変える

 

手にしっかりとした振動が感じられるようになったら、以下の練習をします。

  1. 鼻の骨に手を当てる
  2. ハミングを出す
  3. 「mmmm~mma~」のようにゆっくりと「ンマー」に移行する
  4. 「アー」と発声しているときにハミングのときの手の振動が残るようにする(口を開けるので多少は振動が弱まります)

どうでしょうか?「アー」のときでも鼻腔に響いているでしょうか?

できるようになったら、他の母音でも練習してください。

 

以上、ロングトーンでの響きをよくする練習を紹介しました。

繰り返しやらないと効果が出ないので、いつも響きを良くする練習をしましょう。

鼻腔は響いているか分かりやすいので、カラオケなどで歌う前にハミングで振動するかを確認してから歌い始めると、結構いい声で歌えます。

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