皆さん、好きな音楽のジャンルは何でしょうか?
好きな歌手やバンドはたくさんいると思いますが、好きなジャンルはだいたい同じじゃないでしょうか。
僕はロック系(ライトなものからヘヴィメタまで)が好きです。R&Bもそこそこ好きですが、R&Bだと聴き流す感じでアーティスト名まではよく知りません。
好きなジャンルがあってもカラオケだといろんな歌を歌いますよね。みんなが知らない曲だと場がシラケルので、流行ってる曲を歌ったりします。
そんなとき「なんか原曲と雰囲気が違うなぁ」と思ったり、「いつも同じ歌い方になってしまう。どう歌えばいいんだろう?」と悩むかもしれません。
わりと簡単に曲の雰囲気を変える歌い方があります。口の開け方でジャンルに適した声を出すことができるので紹介します。
音楽のジャンル
音楽のジャンルを大きく分けると以下のようになります。
細かく分けるとキリがありませんが、だいたい上のようなジャンルになると思います。
それぞれのジャンルって曲に特徴があります。
一般的にPOPSは軽くて明るい印象で、ロックは激しくビートが効いていて、R&Bは裏拍子でソウルフル、演歌は独特のメディーなどです。オペラはジャンル以前に全く違うものですが。。。
ジャンルによって、曲のメロディーやリズムのとり方、伴奏の構成に違いがありますが、歌い方自体も異なります。
口の開け方でジャンルが変わる
オペラや演歌は独特な発声なので、それ以外のジャンルと発声方法が違うのは分かります。
POPSやロック、R&Bって曲自体の特徴が違うだけでしょうか?
なんか声や歌い方も違う気がしませんか?
実はジャンルによって口の開け方が違います。
POPS
POPSは最も自然な口の開け方をします。
ロックやR&B、演歌でない流行曲全体をPOPSと称しているので、特別な特徴のない一般的なジャンルがPOPSです。
特別な特徴がないので、口の開け方も自然な開け方になります。基本形です。
発声練習で変な力が入らず綺麗な響きが出るときの口の開け方です。
ロック
ロックは激しいビートで尖った曲調です。石(rock)のようにゴツゴツしたイメージなのでロックと呼ばれます。
この曲調に合った声を出すには、「口を横に開く」ことをします。
「イ」の発音のとき口を横に開きますが、極端に唇を横に開く感じです。「ア」や「オ」なども唇を横に少し引っ張る感じで発声します。
口を横に開いて歌うと、声が前方向に飛び出すように歌うことができます。ロック独特の開放感のある力強い歌声になります。
ロック系バンドはもちろん、POPSでもアップテンポの曲だと、盛り上がったときなどに口を横に開いて歌うと激しさを出すことができます。
R&B
R&Bは裏拍子が特徴的です。
普通は「ジャン、ジャン、ジャン」ですが、裏拍子は「ンジャ、ンジャ、ンジャ」とアクセントが半拍ずれます。
ロックはシャウトして声を前面に出しますが、R&Bは抑えこんだ中に力強さを出す歌い方です。
声を抑え込むには「唇をすぼめて」歌います。
声量や響きを保ったまま唇をすぼめると内に秘めた力強さを感じる声になります。
日本の曲で裏拍子を使った本格的なR&Bは少ないのですが、例えば、ミーシャさんや宇多田ひかるさんの曲を唇をすぼめ気味に歌うと、ソウルフルなR&Bっぽさが増します。
オペラ
オペラを歌うことは少ないかもしれませんが、他のジャンルと比べるために説明します。
オペラはマイクを使わずホール全体に声を届ける必要があるので、最大限に響かせた発声をします。
「口を縦に開く」と口の中の空洞が大きくなるので、とても良く響きます。唇ではなく口の中を縦に大きく開きます。
シャウトせずにロングトーンで伸ばすときにこの歌い方が適しています。
オペラでは正しい音程だけで歌うので、こぶしやずり上げなどは厳禁です。オペラの発声でもこぶしやずり上げなどの歌唱テクニックを入れて歌えば普通に上手い歌になります。
オペラの発声自体はとても綺麗なので、発声は真似しても大丈夫です。
演歌
演歌は特定の口の開け方はありません。
こぶしやビブラートなどのテクニックを大げさに多用する歌い方です。発声自体(口の開け方)もその都度変えています。ジャンル関係なく使えるテクニックは「これでもかっ!」と全部使う歌い方です。
まとめ
以上、曲のジャンルに適した口の開け方を紹介しました。
口の開け方を変えるだけで声の雰囲気が変わります。
ジャンルに合った口の開き方で簡単に曲に合った声を出せます。
J-POPでは明確にジャンルが分かれてない曲も多いので、フレーズごとに口の開け方を変えるのも有効です。
【1】はじめに
【2】歌唱の基礎知識
【3】発声練習編
【4】歌唱テクニック編
- 【4-1】ビブラートで心地よい響きに
- 【4-2】抑揚-曲全体で声量と声質を変化させる-
- 【4-3】バラードは音の区切りを滑らかに(レガート)
- 【4-4】正しい日本語の発音で自然な歌い方に
- 【4-5】抑揚(こぶし、ひっかけ、フォールなど)
- 【4-6】口の開け方でジャンルや雰囲気が変わる
【1】カラオケで高い声を出したい
【2】高音ボイトレ 導入編
【3】理論編
【4】練習編
- 番外編 -
【番外編】
コメント