基礎ボイトレ -発声練習:エッジボイスを使った息漏れの直し方-

ボイトレ練習
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ハスキーな声ってセクシーで魅力的ですよね。歌い方によってハードなロックにも合うし、落ち着いた雰囲気を出すこともできます。

ハスキーだといいんですが、ただ単に息漏れしている場合もあります。

今回は息漏れで悩まれている方に息漏れを直す方法を紹介します。

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息漏れとハスキーの違い

冒頭でも書いた通り、ハスキーな声は魅力的です。

息漏れとハスキーも本当は同じで、どちらも単に息漏れした声です。違うのはちゃんと響いた声かどうかだけです。息漏れの声で悩まれている方は魅力的なハスキーボイスになるかもしれません。

息漏れの弊害

ハスキーと同じと言っても息漏れで悩んでいる方もいると思います。

息漏れすると以下のような弊害があります。

  • 息が続かずワンフレーズを歌えない
  • 大きな声が出ない
  • 喉が乾燥するので喉を痛めやすい

プロの歌手でハスキーボイスの方がいらっしゃいますが、わざとハスキーボイスにしていると思います。多分、ハスキーじゃない声も出せると思います。特徴を出すためにハスキーボイスで歌ってるんだと思います。

息漏れの直し方

息漏れは声帯がきっちり閉鎖できていないので、隙間から息が漏れます。

声帯をきっちり閉鎖すれば息漏れは直ります

「そんなことは分かってる!!」と言われると思うので、エッジボイスを使った閉鎖の仕方を紹介します。

エッジボイス

エッジボイスというのがあります。英語ではvocal fry(ボーカルフライ)と呼ばれます。

エッジボイスは声帯を細かく開け閉めしながら声を出す発声方法です。

エッジボイスは地声やファルセット、ヘッドボイスのような声の種類を表すのではなく、歌唱テクニックの一つです。

エッジボイスは「あ゛あ゛あ゛あ゛~」のように聞こえます。例えるなら映画の呪怨で有名なあの「うめき声」です。

エッジボイスは声帯を細かく開け閉めするので、声帯の閉鎖の訓練に有効です。息漏れは声帯を十分に閉鎖できていないので、エッジボイスで閉鎖の感覚を習得します。

エッジボイスの出し方

「咳」をするときって、思いっきり息を喉でせき止めてから一気に吐き出しますよね。軽く咳の真似をしてみてください。

息をせき止めている状態は声帯が完全に閉鎖している状態です。

この息をせき止めている状態から徐々に声を出してみてください。声を出そうとしながらゆっくり徐々に喉を緩めていくと、うめき声が出ますよね。うめき声の中にバリバリした声が混じっていることに気づけるでしょうか。

このバリバリした(プツプツと途切れた)声を維持したものがエッジボイスです。

うめき声はただ苦しくうめいているだけなので、楽な状態で「あ゛あ゛あ゛あ゛~」と伸ばせるようにしましょう。

エッジボイスで歌唱力もアップ

「こんな声どこで使うの?」と思われるかもしれません(笑)。

例えば曲の出だしの音にエッジボイスを少し混ぜると渋く聞こえたりします。R&Bとかではもっと力強く入れて激しい感情を表現したりします。

低音部で使うことが多いと思います。

エッジボイスで息漏れを直す練習

エッジボイスを自由に使えるようになれば、声帯の閉鎖を強くしたり弱くしたり制御できるようになります。

息漏れは声帯の閉鎖が弱いので、エッジボイスを使いながら閉鎖を強くして発声します。

常にエッジボイスで歌うわけではなく、以下のように練習します。

  • 歌の出だしにエッジボイスを混ぜる
  • エッジボイスを意識するだけにとどめ、声帯の閉鎖を強くした状態で歌う

すぐには息漏れがなくならないとは思いますが、声帯の閉鎖を意識して練習することで徐々に声帯の閉鎖を制御できるようになっていきます。

息漏れがなくなれば、その後は息漏れする声も息漏れしない声もどちらも出せるようになります。そうなれば、息漏れではなくハスキーボイスとして歌に使うことができます。

 

以上、エッジボイスを利用した息漏れの直し方を紹介しました。息漏れで悩まれている方は、魅力的なハスキーボイスを手にできるように頑張ってください。

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